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10cm SPユニットを使用した TQWT の製作

以前、このブログで 8cm SPユニットを使用した TQWT スピーカーシステムの
自作について書きましたが、その音の魅力に取りつかれてしまい、
今回、10cm SPユニットを使用した TQWT スピーカーシステムを製作しましたので、
報告します。

私用した、SPユニットは[Mark Audio社の CHR-70v3]です。
このユニットは、アルミ・マグネシウム合金の極薄振動版を採用していて、
お値打ち価格でありながら、細部の表現力に優れており、
低音から超高音まで再生する能力がある為、
評価が高いユニットです。

ユニット自体の最低共振周波数が、65Hzと低いため
TQWTとしての最低共振周波数は、その半分程度にしたいところです。
しかし、そうすると実用的な大きさには納まらなくなるため、
エンクロージャの最低共振周波数を、38Hzにして設計しました。

10cm TQWT 設計図
<<<< 10cm TQWT 設計図 (幅:170mm、板厚:12mm) >>>>

周波数特性シミュレーション結果
<<<< 周波数特性のシミュレーション結果 >>>>

念のため、この設計図の場合での周波数特性をシミュレーションしてみました。
130Hz~200Hzでレベルが低くなっていますが、これは、単純なテーパー付共鳴管
としている為です。
TQWT は管の出口を窄めてバスレフ動作もさせているので、少し違ってきます。
また、1kHz以上の大きな凸凹は、吸音材で吸収するため気にしなくても良いです。

これで、確認が済みましたので、必要な板材の計算をします。
板材カット依頼図面

板材は、厚さ 12mmのフィンランドバーチを使用しました。
フィンランドバーチは、樺の木の一つで、比重が大きく硬い材料です。
音の響きが良いため、エンクロージャには最適ですが、
価格が高いのが、欠点です。

板のカットは、米屋材木店さんにお願いしました。
カット制度が高く、材料も良いものを使っています。
その割には、値段が安いので助かります。

カット材の納期はおよそ4週間でした。
届いたら、内容が図面通りかどうか確認します。

間違いなければ、組立に入ります。
木工ボンドは、必要量を器にとって水性塗料用の刷毛で塗ります。
はみ出たボンドは乾く前に、水で濡らして軽く絞ったタオルでふき取ります。
エンクロージャの組立
<<<< 組立途中のエンクロージャ >>>>

最後の板を張り付ける前に、内部配線用のケーブルを取り付けます。
また、吸音材(10mm厚のニードルフェルト)も貼り付けます。
上の写真で、濃いグレーの場所に張ります。
また、黄色のところには、20mm厚のサーモウールを試聴の結果、追加しました。

組立が終わったら、コンクリートブロックの重しを載せて
2日ほどボンドを乾燥させます。
ボンドの乾燥

次は、サンドペーパーをかけます。
適当な板の角を鉋で少し丸みをつけたものにペーパーを巻着付けると、
作業し易いです。
サンドペーパーがけ
<<<< ペーパーがけの様子 >>>>

板の接合面は、きっちり組み立てたつもりでも微妙にずれて段差がついてしまいます。
まず、そこを修正します。240~320番のペーパーで面一になるようにします。

その後は、全体を 400番、 600番、800番、と徐々に細かい粒度でペーパーがけして
肌理を整えていきます。

表面仕上げは、ニスやウレタン塗料などを塗ってもよいのですが、
私は、木工用蜜蝋クリームを塗って仕上げました。

木工用蜜蝋クリームは、家具やフローリングの手入れに使うものですが、
ワックスのような嫌な匂いがしないので、室内でも作業できます。
蜜蝋ワックス塗り
<<<< 蜜蝋クリーム塗りの様子 >>>>

スポンジなどに蜜蝋クリームを少し取って、薄く塗り広げていきます。
30分程、放置してから、ウェスで磨き上げます。
深みのある、しっとりとした艶が出ます。
ワックス仕上げ前後の比較
<<<< 蜜蝋クリームを塗る前と、塗った後の比較(上が塗る前、下が塗った後) >>>>

このスピーカーは、背が高くて安定が悪いので、21mm厚のMDFで台座も一緒に作りました。
これも、蜜蝋ワックスで仕上げました。
台座
<<<< スピーカーの台座 >>>>

ここまで出来たら、あと少しで完成です。
SPターミナルと、ユニットを配線するだけです。

SPターミナルなどの配線には、ファストン端子を使用しました。
半田付けが不要なので、手間が省けます。
ケーブルとファストン端子は、圧着レンチで潰して圧着します。
SPユニットは、鬼目ナットと六角穴ボルトで取り付けます。
今回は、振動版を保護するためのネットもユニットと一緒に取り付けました。

ターミナルへの配線
<<<< SPターミナルへの配線 >>>>

ターミナル取付用下穴開け
<<<< SPターミナル取付用の下穴開け >>>>

ターミナルの取付
<<<< SPターミナルのねじ止め >>>>

SPユニットへの配線
<<<< SPユニットへの配線 >>>>

SPユニットの取付
<<<< SPユニットの六角穴ボルト締め >>>>

最後に、セッティングをしてアンプにつなげばすべて完了です。
セッティング
<<<< システムのセッティング >>>>


それでは、音楽を鳴らして試聴しましょう。

八代亜紀の Mr. SOMETHING BLUE を聞いてみました。
ベースやドラムスの低音は、さすがに迫力があります。
音としても聞こえますが、風圧や地鳴りのような振動まで
感じられます。

でも、ヴォーカルが少し濁って聞こえました。
管の開口部から、余分な音が漏れているようです。

そこで、手元にあった吸音材(20mm厚のサーモウール)を
開口部に追加して入れてみました。

もう一度、聞いてみます。
今度は、嫌な濁りが取れて、すっきりとした良い音になりました。

八代亜紀の少しハスキーな歌声に酔いしれることができ、
ライブ録音の曲は、まるでジャズクラブに居るような気分になれました。

これで、調整も完了です。
私のスピーカーシステムに、新しい仲間が増えました。
これから、じっくりと聞き込んでいきたいと思います。


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コメント

セッティングした写真、とても素敵ですね。
2013/ 11/ 08( 金) 12: 38: 15| URL| kojima# -[ 編集 ]
 

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